【車椅子でバス】運転手の危険な行動にビビった!!

車椅子でバス

こんにちは!「ミントの介護ブログ」運営者のミントです。

私はほぼ毎日、母の乗った車椅子を押してバスに乗ります。

母の日課は、近所のスーパーで買い物をし、その後スーパー横の喫茶でお茶やランチをすること。

たまにならともかく毎日となると私にとっては結構な負担なのですが、それはともかくとして・・・

私の住む神戸は坂の多い土地柄。

スーパーへ行くのも、行きは緩やかな下り。そして当然のことながら帰りは登り坂。

緩やかな坂とはいえ、バス停3区間を車椅子を押して登り切るのは結構きついので、帰りはバスを利用することになります。

今回の記事はそんな私が体験した、かなりレアなバス運転手さんのお話です。

【車椅子でバス】運転手さん、大丈夫!?

一年前のある日のことです。

買い物とランチを終え、いつものように母の乗った車椅子を押して、スーパー前のバス停からバスに乗りました。

ご存知の方も多いと思いますが、車椅子で乗車する際は乗車口にスロープが掛けられます。

利用者が車椅子を押してスロープを登ると、運転手さんは乗客用の椅子を2つ畳んで(跳ね上げる)そのスペースに車椅子を固定します。(しない運転手さんも多いですが)

その日も、運転手さんはバスに備え付けのベルトをカタカタと引っ張って、母の乗っている車椅子を固定し始めました。

運転手さん「(カタカタカタ・・・)あれ?・・・(ガチャガチャ)ん~(ガチャガチャ)え~っと・・・」

どうやら新人の方なのでしょうか?かなり不慣れな様子で時間が掛かっています。

・・・<約5分経過>・・・

「この人大丈夫?いくらなんでも時間かかり過ぎちゃう?」

と私が思っていたら、運転手さんが口を開きました。

【車椅子でバス】他の乗客に謝りまくる。

ベルトを持ってあたふたしながら、

「申し訳ありません。ただいま車椅子の固定をしています。(ガチャガチャガチャ)」「申し訳ありません。車椅子の固定をしています。もうしばらくお待ちください。(ガチャガチャガチャ)」「すみません、すみません。すみません。(周りの人にペコペコペコ)」

やっと固定が終わって、運転席に戻った運転手さん。

ここらあたりで、私は少しムッとしてきていました。他のお客さんに迷惑を掛けてるのは私じゃなくてアンタだよ。

ていうか、私と母も乗客だよ。

もやもやしている私を乗せてバスは発車。

その時、車内アナウンスが流れました。

【車椅子でバス】車内アナウンス。このバスは遅れています~

「車椅子の方が乗車されているため、このバスは遅れています。」

なんやそれ?こんなアナウンスは初めて聞いた。

「遅れて申し訳ありません。車椅子の方が乗車しているため、バスが遅れています。」

私のせい?アンタがどんくさい(関西弁で「手際が悪い」)からでしょうが。

「このバスは遅れています。車椅子の方がいらっしゃるので、このバスは遅れて運行しています。」

「このバスは遅れています。車椅子の方がいらっしゃるため、このバスは遅れています。」

ちょっと待て!1度や2度なら我慢もできるが、3回も4回も繰り返す必要のあるアナウンスですか?

バスには6割くらいの乗客が乗っていましたが、私と母はまるで加害者のような、いない方が良かったような、そんな空気にさらされました。(まぁ、母は耳が遠いので聞こえてないですけどね)

【車椅子でバス】お名前確認しました。

たった3区間の乗車中に5~6回そのようなアナウンスをされて、私の気分は「もやもや」を通り越して「カンカン」に。

いえ、カンカンに怒るとともに、心のどこかで悲しい、情けない気分にもなりました。
「もうバスなんて乗りたくない。どこも出かけたくない」

しかし!負けてはなりません。
これからも母を連れての介護は続くのだから。家に閉じこもるわけにはいかないんだから。

母の家近くのいつものバス停に到着し、「ガチャガチャガチャ・・・」慣れない手つきでベルトをはずす運転手さんに言いました。

私「私、バスに乗っただけなんですけど、何か悪いことしましたか?」

運転手「(ぎくっ)・・・」

その後、バスを降りる時には運転席上の札を確認し、「このバスは〇〇バスね。運転手さんのお名前は〇〇さんですね。」と言ってバスを降りました。

【車椅子でバス】運転手さん!バスに戻って!

「ほんま、けったいな(関西弁で「おかしな、奇妙な」)運転手さんやったな!バス会社にちくろうかな。どうしよかな。ぶつぶつ・・・」

などと独り言を言いながら歩く私の横をさっきのバスが通り過ぎ・・・

通り過ぎて・・・止まった!?

そこ、バス停じゃないよ!!

と思っていたら、バスを放置して運転手さんが私の方へ駆け寄ってきました。

「く、くるまいすを、こ、こてい、く、くるまいすを、こていするのに、あの、あの、くるまいすを・・・」

「大丈夫。わかりました!運転手さん、バスに戻らないと!!バスに戻ってください!」

今まで何度となく車椅子を押してバスに乗りましたが、こんな経験は初めてでした。

運転手さん、バスを道路に放置して降りてきちゃいけませんよ!

ていうか、余程ビビったんだな。ごめんね。運転手さん。

いや、違うよ。ビビったのは、私だよ!!

おわりに。

ヘンテコリンな運転手ですよね!?

実際に見ていた私が全体を通して感じた印象は「キョドりすぎ」ってやつでした。

いくらなんでも、緊急事態以外は道路上にバスを放置して降りて来ちゃいけないでしょう。

私は間違って無いと思います。しかし・・・

この話を知人にしたところ、「バスが時刻通りに来ないと、クレームを言う人が多いからじゃないの?人手不足も問題になっている業界だしねぇ・・・」

と言われました。

そこで、バス業界についてネットで少し調べてみると、運転手の労働環境の劣悪さが山ほどでてきます。

激務の上に給料は少なく、時刻通りに来ないと乗客からクレーム(暴言もあり)を受けることに。

余りにもひどい内容が多くて、読んでいてこっちが凹んでしまう程でした。

世の中で起きる出来事って一筋縄では行かないんですね。

カンカンだったはずの私の怒りは行き先を失い、もやもやが止まらなくなったのでした。

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