こんにちは!「ミントの介護ブログ」運営者のミントです。
介護をされている方なら「要介護認定調査」という言葉をご存じだと思います。
この調査の結果によって介護度が決まり、介護保険を使って受けられるサービスの幅もかなり違ってきます。
要介護者とその家族にとってはまさに運命の別れ道・・・
ところが前々回の調査で私の母は、要介護2から要支援2まで、介護度がいきなり2段階も落ちてしまったのです。
しかし母の体は以前と比べてどこも回復していません。それどころか、悪くなっています。
ケアマネ(ケアマネージャー)さんに聞いたところによると、たまにそんなケースがあるとか。
同じような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、諦めることなかれ。ちゃんと道は用意されています!
今回の記事では、要支援2になった母が再審査を受けて要介護3になるまでのお話をします。
参考にしていただけると幸いです!
【介護認定再審査を受けるまで】何故介護度が下がってしまったのか
一体なぜこんなに介護度が下がったのか?
もちろん行政から説明があるはずもありません。
以下はあくまで私が自分なりに推測したものですが、それほど的外れでもないと思います。
1.必要以上に明るい調査員
介護認定調査に来られた人はやけに明るい60代前半くらいの女性でした。
面白おかしく話題をふってくるので、私もついコニコと明るい雰囲気で応対し、母も上機嫌でした。
母はおしゃべりが好きなので、話し始めると目は輝き、とても介護が必要な人には見えません。
介護認定調査員「では、今日は何月何日ですか?」
母「〇月〇日!」
私「あってる・・・!(驚き)」
日付をぴったり言えたことなんて、いつ以来だろう?
これはどう考えても、調査員の人が来る前に自分で予習していたとしか思えません。
介護認定調査員「では、お年は何歳ですか?」
母「ええ・・・っと・・・84・・・?」
介護認定調査員「惜しい!85歳ですよ。20歳って答えたらどうしようかと思いました~♪」
母「わははは☆」
すべてがそんな調子で和気あいあいと調査は進んでいきます。
身体機能の調査の時も、体はろくに動いていないのに、明るい雰囲気の効果で元気そうに見えていました。
演技をする必要はありませんが、やはり雰囲気は大事ですね。
私までつられて笑ってしまっていたので、今になって反省しています。
それにしても口は動いても体は動いてないですし、認知度の検査もたまたま日付が言えただけです。
もう少し突っ込んだ質問をしてもらえたら違っていたのになとは思います。
しかしどんな調査員が来るかは運にまかせるしか無いことなので・・・どうしようもない部分もありますね。
2.主治医選び
介護認定調査で意外と見落としがちなのが、主治医選びです。
主治医は介護認定調査員とは違って、調査を受ける側が自由に選択できる貴重な部分です。
ケアマネさんに聞いたところ、介護度を決める際に主治医の意見書はかなり重要なポイントになるとのこと。
そういえば父の時も(父は3年前に亡くなりましたが)たまたま主治医を変えたら要支援から要介護に上がったことがありました。
おそらく、母の主治医はあまり熱心に意見書を書いていなかったのだと思います。
母が長年お世話になっている医者なのですが、大きな声じゃ言えないけれどヤブ医者の部類・・・
かといって名医と言われる先生だと忙しすぎて熱心に書いてくれないというケースもあったりします。
でもそういう時に頼りになるのが、ケアマネさん。
ケアマネさんは地域のお医者さんについても詳しい場合が多いので、よく相談して主治医を決めるのが良いかと思います。
【介護認定再審査を受けるまで】再審査の申請方法
さて、介護認定に不服がある場合は、「不服申し立て」という制度があるのですが、この制度を利用すると再審査の結果が出るのに数か月もかかってしまうということです。
そこで、私がケアマネさんから勧められたのは「区分変更」という方法です。
区分変更というのは、介護認定調査の結果が出てから短期間に大きく心身の状態が変化した場合に再審査を受けることのできる制度です。
この制度を使うと、次の調査を待たずに再審査を受けることができます。
ただし、場合によっては逆に介護度が下がることもありえるので、「この認定結果はどう考えてもおかしい!」という確固たる自信がある時だけ利用するようにしてください。
【介護認定再審査を受けた】結果、介護度は要介護3に!
さて、再審査を受けた結果、母はなんと要介護3になりました。
もともと要介護2だったのが要支援2まで落ち、再審査で要介護3になったわけです。なんというアップダウンの激しさなんだ・・・!
参考までに、最初に認定調査を受けた時と違っていたのは以下の2点です。
1.主治医を変更した。
最初の認定調査の時とは主治医が変わりました。
というのはこちらが意図したわけではなく、前の医者がたまたま退職してやむなく新しい医師に変わったのです。
前の先生には申し訳ないですが、これはラッキーでした。
母の場合はたまたま主治医が変わったのですが、主治医を誰にするかは本当にこちらの自由なので、遠慮せずに変更して良いと思います。
2.介護認定調査には、かなり専門知識のありそうな人が来た
ケアマネさんから聞いたところによると、最初の認定調査の際は市から委託された事業者のケアマネージャーが調査に来るのですが、再審査の場合は市の方から直接調査員が来るようです。
だからなのか、どうなのかはよくわからないのですが、最初の時とは明らかに違った雰囲気で審査が行われました。
なごやかなムードの中にも真剣な空気が漂っていて、調査員によってこんなにも違うものかと驚きました。
(※再審査の場合は市の方から直接調査員が来るというシステムは地域によって違いがあるかも知れません。)
再審査の結果、要介護3になったわけですから、以前よりも良くなったどころか悪くなったという私の印象は間違ってはいなかったわけです。
具合が悪くなって喜ぶのもおかしな話ですが、やはり現状に合った適切な審査結果をいただきたいのは当然のことですよね。
まとめ
介護認定調査は本当に難しいとよく耳にします。
審査を受ける側は認知症もあったりするお年寄りが多いわけですし、体調もその日によって大きく違います。
それをたった一度の訪問で審査して介護度を決めるという方が無理があるのかも知れませんね。
もし、「これはおかしい」と思う結果を受け取った場合は、是非ケアマネさんとよく相談した上で再審査を受けることをお勧めします。
それにしても、介護の場で一番頼りになるのは何と言ってもケアマネ(ケアマネージャー)さんですね。
身内以上に頼りになると言っては家族に叱られそうですが、実際、一番頼りにしています!
では、今日も最後まで読んでいただき、ありがございました^^
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