「親の介護、したくない」という意見に覚える違和感

家の写真

こんにちは!「ミントの介護ブログ」運営者のミントです。

「親の介護 したくない」というキーワードでGoogle検索をすると、たくさんヒットしてきます。

そりゃ、誰だって親の介護はしたくないですものね。

いつまでも元気でいてくれたら一番なのだし、介護のために自分の時間が少なくなっていくのは苦痛です。

介護離職(親の介護のために仕事を辞めること)や介護鬱などの問題が連日報道される中、介護に不安を抱くのは当然かと思います。

しかしそのようなイメージだけが先行しているのか、「親の介護はしたくない」という意見を読んでいると、現実に介護をしている私は違和感を覚えます。

今回は親の介護に抱くイメージと実際の介護の間にある誤解について、考えてみたいと思います。

家で全て看れないから、親の介護はしたくない。

親の介護という話題になると、「在宅介護」か「施設に入れる」か二つに一つ!

みたいに論じられることが多いのですが、現実はそんなにはっきり分けられるものではありません。

在宅介護と言っても、全てを家で看るわけではないからです。

私は母(要介護3、身体障害2級)の介護をしていますが、現在は週に2回のデイサービスと週に1泊のショートステイ、週に1度のヘルパー訪問(おもに掃除)を組み合わせて利用しています。

母は足と右半身が悪くて自分で入浴することができませんが、デイサービスとショートステイのおかげで週に3日、入浴しています。

そして、デイサービスやショートステイに行っている間は、私が自分の仕事や家事をしたり、息抜きをするのための貴重な時間になっています。

もしこれらのサービスを利用しなかったら私はとっくにダウンしていたのではないでしょうか。

今後も母の体調や私の都合(仕事、体調など)次第で公的サービスを増やしたり減らしたりしながら介護をしていくことでしょう。

その延長線上で、私の負担がある一定の線を越えたら有料老人ホームや特養などの施設を考えるつもりです。

親の介護はしたくないから、介護施設に預けたい。

介護施設にもいろいろありますが、当然ながらどこもお金がかかります。

比較的安価な特養(特別養護老人ホーム)ですら、月々10万円程度(介護度や所得によって違う)はかかってきます。

また、特養はどこも満員でなかなか入居できないといった厳しい現実もあり、親の介護はしたくないとは言っても、そう簡単に介護施設に入所できるわけではありません。

ましてやこれからますます高齢化が進む日本では、介護施設への入所は尚更むつかしくなるでしょう。

なので、介護施設にはすぐに入れない可能性が高いこと、ある程度の資金が必要なことなどもよく考えて、親の介護をどうするか検討する必要があります。

親の介護はしたくない。と、私も思っていた。

とは言っても私自身、親の介護なんてしたくないと思っていました。

でも、いくら嫌だと言っても、心身ともに不自由になっていく親を見捨てることができますか?

「親を見捨てる」というのは、介護施設に入所させることを言うのではありません。

先にも書いた通り、施設に入るのも大変です。また、施設に入ったら任せっぱなしというわけでもありません。

通勤時に立ち寄ったり、休日に顔を出して必要なものはないか聞くのも、立派な介護だと思います。

親を見捨てるというのは、不自由になっていく親をそのまま放置することです。

余程親に対する恨みでも無い限り、そんなことは出来ないのではないかと私は思います。

おわりに。人の心はそう簡単に割り切れない

人の心は移ろいます。

今は親の介護なんてしたくないと思っていても、いざ弱っていく親を目の前にしたらまた違う思いが生まれてきます。

「子供の世話にはならない」と口では言っていても、心の中は寂しい人もいます。

親だって、進んで子供に看てもらいたいなんて人はいないと思います。

いつまでも元気に自分で動き回って、死ぬときはポックリいきたい。

そう思っていてもそうはいかないのが世の常です。人の心は簡単に割り切れるものではありません。

まとまりのない文章になってしまいました。

核家族化が進んだ現在、介護は決して1人で取り組むものではありません。

公共サービスを最大限利用して、母の介護を乗り越えていきたいと思っています。

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