母、ショートステイを嫌がる!疲れ果てた私を救った娘の言葉とは?

女神

こんにちは!ミントの介護ブログ運営者のミントです。

在宅介護をされている方でしたら、ショートステイを使われたことのある方は多いと思います。

知らない方のために簡単に説明すると、ショートステイとは介護する側の体調不良や急用、仕事等で介護ができない時に、短期的に入所できる介護施設です。

さて、前回の記事「母の入院中、看護師の態度が最悪だった6つの出来事!」の中で少しふれましたが、肩の手術で入院した母は退院後すぐに自宅には帰らずに、病院横の介護施設にあるショートステイに入所しました。

入院中に転倒した時の腰の痛みがまだひどくて、自宅での介護は困難だと判断したためです。

できたら2~3週間ショートステイで様子を見て、落ち着いてから自宅へ戻ってもらうつもりでした。

ところが、予想だにしなかった母の抵抗にあい、大変なことに。

要介護者がショートステイやデイサービスなどに行くのを嫌がるという話はよく耳にします。

家族にとっては本当に困りますよね・・・

困り果てた私を救ってくれたのは娘の一言でした。

私の体験が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

退院したら、隣のショートに行くの。綺麗な部屋よ~♪

とにかく早く退院したかった母は、周りの人に「退院したら、隣のショートに行くの。綺麗な部屋よ~♪」と、嬉しそうに話していました。

母は以前にもそこのショートステイに2回ほどお世話になったことがあったので、様子はわかっていたのです。

しかし今までは1泊のお泊りを2回しただけ。内心は不安だったのかも知れません。

『ショートステイに行くのを嫌がると、入院が伸びるかも知れない。本当は自宅に帰りたいけれど・・・』

母の心中はこんな感じだったのではないでしょうか。

そんな心中を思うと可哀そうではありますが、まだ自分で起き上がることさえ困難な母に帰ってこられたら非常に困るので、あまり深くは考えないようにしていました。

【ショートステイを嫌がる】紙オムツが痛い。家のやつ持ってきて!

さて、退院して病院からショートステイに移った翌朝、さっそく母から電話が入りました(母は携帯電話を持っています。もちろんスマホじゃなく昔のガラケーです)。

「ここの紙オムツ痛いわ。家のやつ持ってきて!痛くて眠れなかったわ。早く持ってきてー」

うるさいので、午前中早めに持っていきました。

ショートステイは自宅から自転車で10分程度で行ける所にあります。

「いつ帰れるん?こんな所におったらおかしくなるわ。」

来た・・・早くも帰りたい話題。

「まだ昨日来たばっかりやん。それに今帰ってきたら私は24時間付き添わないとアカンでしょ。そんなことできないやん」

そう説得しましたが、母が帰りたいという気持ちもわかります。

母はかなり記憶力が衰えてきているとはいえ、まだまだ普通に会話がなりたちます。

しかし、周りはかなり認知症の進んだ方が多くいらっしゃいました。

唯一ふたり普通におしゃべりしているおばあちゃんがいましたが、あまりに仲良しそうに話しているので、後から来た母が会話に入りづらいものわかります。

しかし、そこは心を鬼にして帰りました。当然ですが。

【ショートステイを嫌がる】パジャマのズボンがきつい。ゴムを入れ替えて!

ところが翌日も朝から電話です。

「パジャマのズボンがきついわ~(涙声)痛くて痛くて(ウソ泣き)」

「なんでよー。今までも履いてたやん!?」

「こんなきついゴムでご飯も食べられへんわ~(シクシク)」

とりあえず家にあったパジャマを持って行って、母が来ていたパジャマを持ち帰ってゴムを入れ替えました。

こうして書くと私って甘やかしすぎかしら・・・って思います。

でも、下手に逆らうよりも、できることはサッサとしておいた方が楽な気もします。

微妙なところです・・・

【ショートステイを嫌がる】ベッドが痛い。ここのマットは固い!

さて、またまた翌日です。

「このベッドのマットレス固いわ~(涙)ベッドが痛くて昨日は一睡もできひんかった(グズグズ)」

いよいよベッドまでクレーム対象になったか。

「今までと同じベッドでしょうが。これまでも泊まったことあるやん」

と一応言いましたが、母が気に入らないのはベッドではなく、ショートステイそのものなのはわかっています。

私はとりあえず母の所に行って、気晴らしに話し相手をして帰りました。

【ショートステイを嫌がる】電話攻撃!「帰りたい帰りたい」

翌日も朝から電話がありました。

しかし今回はクレームではありませんでした。

単刀直入に「もう帰りたい」「いつまでここにおるん?」「迎えに来て」「頭おかしくなるわ」

「今帰ってきてもどうしようも無いでしょー!?」

と、電話を切るのですが、5分もしない間にまた電話がかかってきます。

何度も何度もかかってくるので、家の電話のケーブルを抜いて、携帯電話の電源を落として、やっと安心できる感じです。

携帯電話の電源を入れると、数十回母から電話が掛かってきていたのがわかります。

私は朝目が覚めても布団から出られなくなって来ました。

朝から鳴っている電話の音が怖くて。

そんな日が3日くらい続いたある日、娘から電話がありました。

娘の言葉に目からウロコ

娘が何の用で電話してきたのかはすっかり忘れてしまったのですが、「おばあちゃんの具合はどう?」と聞かれて、

「それがさー、大変やねん・・・」と、ショートステイを嫌がる母に困り果てている話をしました。

すると娘が、

「お母さん、今困ってる状況をそのまま、ショートステイの職員さんに話すといいよ。職員ていうのはそういう相談事を受けるのも仕事の一つやねんで。お母さんにとっては初めてのことでも、職員さんは何度も経験のあることやろうから、きっと相談に乗ってくれるよ。」

私、目からウロコでした。

「あ、ほんまや。その通りやねぇ。ありがと!明日にでもさっそく相談してみるわ。」

私はなんでそんな簡単なことに気づかなかったんでしょう?

現場の職員さんに相談するのが一番に決まってますよね。

それですぐに解決できるとは限りません。

しかし、問題を共有できる人がいるんだと思うと、それだけで心が軽くなるのがわかりました。

職員さんにお話しした。

翌日さっそく、ショートステイの職員さんに、母がショートステイを嫌がるので困っている状況をありのまま話しました。

そして、職員さんに母にできるだけ声掛けをしていただくようにお願いし、あと、家から小さなアルバムや母のお気に入りの本などを持って行き、枕元に置きました。

それらも話のネタにしてもらえたらと思ったからです。

その後のこと。

結局それから2~3日で母はショートステイを出て自宅に戻りました。

デイサービスのようにリクレーションが多くあって、比較的元気な方が来られているような場だと楽しめるのですが、ショートステイは母には無理があったようです。

しかし、私の気持ちは以前よりも楽になっていました。

あの時娘に言われた一言で、目の前がパッと明るくなったんですよね。

母からの電話攻撃に逃げ場を失っていた所に道が一本見えた感じでした。

そういうわけで、結局母はまだ十分に回復しないまま自宅に戻り、近所に住んでいる私が泊まり込みで介護をするようになりました。

おわりに。

介護は一人でするものじゃない。一人ではできるものじゃない。」

と、よく耳にします。私もその通りだと思っています。

なのに、気が付いたら一人で抱え込もうとしていた私。

うちの母は体こそ不自由ですが、認知症は本当に軽いと思います。(検査したことはありませんが)

いろんな事をすぐに忘れますが、普通に会話は通じます。

その母の介護をしている私はまだまだ恵まれている方でしょう。

しかしそれでもやはり、時に精神的に参ってしまいます。

これから先、どんな道のりが待っているのかわかりませんが、家族、ケアマネさん、介護職員さん、友人、などなど、たくさんの人に支えられながら歩んでいけたらと思います。

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