こんにちは!ミントの介護ブログ運営者のミントです。
私の母は現在87歳。要介護3。身体障がい2級で、外出は100%車椅子です。
さて昨年の春、そんな母を連れて横浜に住む妹の所へ出かけました。
(私と母は、神戸に住んでいます。)
今回の記事は、その時宿泊を申し込んだホテルで起きたトラブルのお話しです。
「えーうそー!」「ありえないわ!」と言いながら読んでいただければ幸いです^^;
車椅子の方の介護をされている方はこんな目に合わないよう、くれぐれもお気を付けくださいね。
目次
バリアフリーの部屋を申し込んだ。
横浜に遊びに行くなら、わざわざホテルを取らなくても妹宅に泊めてもらえば良いようなものですが、残念ながら妹宅のトイレとお風呂の入り口には少しですが段差があります。
そこで、妹の家の近くのホテルに私達姉妹と母の三人で泊まることにしました。
申し込んだのはもちろん、バリアフリーの部屋です。
母は最近かなり足腰が弱ってしまって、わずかな段差でも危なくてしようがないので。
しかしその気持ちがこんなトラブルを呼び寄せようとは・・・
【ホテルでトラブル!】横浜のホテルにチェックイン!
母の車椅子を押して新神戸から新幹線に乗り込み、新横浜に到着。
そこで妹に合流し、申し込んだホテルに向かいました。
車椅子でのお出かけは結構疲れます。
私も母もとりあえずホテルでゆっくりしたい気持ちでした。
さて、いよいよホテルに到着し、フロントでチェックイン!
3階の部屋は思ったより広くて清潔感もあり、すっきりとしていました。
「なかなか良い部屋ね!」
と、私たちはベッドに腰かけてくつろいでいました。
すると母がトイレに行きたいと言うので、私が手を引いてゆっくりトイレへ。
そこでびっくり!トイレの入り口に20cmはありそうな段差が・・・!!
【ホテルでトラブル!】フロントに連絡した。
ホテルを申し込んだのは妹です。
私「ちょっと、バリアフリーじゃなかったの?」
妹「そうよ。ちゃんと身障者だからバリアフリーの部屋をお願いします。って言ったよ!」
ダメもとで母の手を引いて段差に上らせようとしましたが、とても登ることができません。
私はとりあえず母を室外のトイレに連れて行って用を足し、部屋に戻ると妹がフロントに電話を掛けたところでした。
しばらくするとホテルのスタッフがやってきました。
彼が言うには、このホテルにはそもそも段差の無い部屋はないということです。
「バリアフリーの部屋ということで頼んだんですけど?」
と言っても、
「受付をしたスタッフが休みでわかりかねます・・・」
という要領を得ない返事。
「トイレの前に置けるような踏み台はありませんか?」
と聞いてみると、スタッフは何やら取りに行きました。
しばらくして戻ってきた彼が手に持っていた物は・・・
【ホテルでトラブル!】スタッフのアホ過ぎる提案!
彼は20~30枚程度のタオルを持ってきて、トイレの前に積み上げました。
私「何です?それ。」
スタッフ「このタオルを踏み台にしていただければ」
試しに私がタオルの踏み台に乗ってみましたが、なんとか乗ることはできても、足を踏ん張ったら滑りそうです。
私「これじゃ無理だと思いますけど?もし母が怪我をしたら責任をとっていただけます?」
スタッフ「・・・」
私と妹は彼のアホっぽさに呆れつつ、上司を呼んでもらうように言いました。
【ホテルでトラブル!】上司登場!
私と妹の気持ちは既に決まっていました。
当然ですが、キャンセル希望です。
こういうトラブルの交渉事は私よりも妹の方が得意。
場所をフロントに移して母をソファで休ませ、私は母の横に付き添って、妹と上司さんのやり取りを聞いていました。
しかしどうやら交渉は難航の様子・・・
【ホテルでトラブル!】キャンセルはできません!
上司の方がおっしゃるには、「キャンセルはできかねます。」とのこと。
何故なら既にチェックインから30分も経過していること。
更に、部屋に入って部屋を使用しているから。ということです。
そして妹と上司さんは、私たちが申し込んだ部屋のある3階へと上がっていきました。
何故部屋に上がったのかを後で妹に聞いたところ、部屋を使っていないかの確認に上がったということでした。
そして部屋をよく見ると、ベッドに腰かけた跡があります。
上司さんからは、既に部屋を使っているからキャンセルは不可能だと言われたそうです。
しかし、トイレに行きたくなったのはベッドに腰かけた後なので、段差を見つけたのも当然ベッドに腰かけた後ということになります。
これは、約束通りの部屋を提供していなかったホテル側にトラブルの責任があるのではないでしょうか?
と、私は思いますし、妹もそのように思ったので交渉をがんばりました。
【ホテルでトラブル!】無償でキャンセル成立!
母と私はフロントで30分は待ったでしょうか。
結果、このトラブルは無償でキャンセルが成立しました。
当然だと思います。というか、時間と体力をずいぶんと消耗しました。
しかし、何はともあれ私たちの勝利には違いありません!
その夜は何故か疲れることだらけ。
勝利はしたものの、母と妹と三人で美味しく食べるはずだったご馳走はお預けとなり、帰りにデパートでお惣菜を買って妹宅に着きました。
なんかもう疲れてしまって、早く帰って寝ようという感じで^^;
しかし、疲れることはこれでおしまいではありませんでした。
この記事の最初で書いたように、妹の家のお風呂とトイレには少しですが段差があります。
そもそもその為にホテルを予約したのですから・・・
その夜、母は緊張からか20回もトイレに行き、そのたびに私は母の手を引いて、段差に注意しながらトイレに連れて行きました。
しかも明け方には母は汗だくになり、朝の5時からシャワーを使って汗を流してやる羽目に。
翌日は母を連れてどこかへ出かけたような気がするのですが、さっぱり覚えていません。
この横浜旅行で覚えているのはホテルでのトラブルの件ばかり(笑)
でもいいんです。やる時はやるんだ!
おわりに。
さて、今回のホテルでのトラブルで得た教訓としては、バリアフリーな部屋を申し込む際には、要望を細かい部分までしっかりと伝えることですね。
「部屋の入り口、お風呂、トイレ、すべてに段差が無いか?」
「車椅子で部屋に入る必要がある場合は、車椅子の通れる幅が確保されているか?」
などの要望を事細かに説明する必要があります。
そして、予約を受け付けた担当者の名前ももちろんチェック。
身内に障害のある人がいないと、段差がどれだけ困るかなど、なかなか実感としてわからないのだと思います。
考えたら私自身も母の介護をするまでは、車椅子の不便さや介護者の苦労など、漠然としかわかりませんでしたから。
今回はとんだトラブルに巻き込まれたわけですが、同じようなトラブルでもホテル側の対応によっては、全く違った印象になります。
次回の記事では今回の続編として、まさに「神対応」なホテルのお話をしたいと思います。
では、お楽しみに!
▼今回とは正反対!ホテルでの「神対応」のお話です!
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