こんにちは!ミントの介護ブログ運営者のミントです。
このブログを読まれている方には、現在介護中の方、これから介護を始められる方、また、今はまだ必要無いけれど、将来の介護に不安を感じている方もおられるかと思います。
一生懸命看てあげたいと思っていても、やはり経済的なことを抜きにしては考えられません。
在宅介護には実際にどれくらいの費用がかかっているのか?
今回の記事では、私の母の在宅介護にかかっている費用を公開します。
また、介護のために購入した物と、それにかかった費用も公開します。
在宅介護にかかる費用については介護関係の専門サイトなどで何度も取り上げられていますが、細かい明細まで具体的に書かれているサイトは見当たりませんでした。
出来るだけ細かい部分まで書きたいと思いますので、参考になれば幸いです。
また、介護費用について取り上げる場合、食事代や部屋代などの実費分については含めずに考える場合が多いのですが、今回はあくまでも実際に支払った金額という考え方でやっていますので、実費分も含めています。
※介護保険の計算はかなり複雑で地域によって若干違う場合もあります。金額は概算としてお考えください。
目次
【母の在宅介護費用】現在の介護状態と自己負担割合
母は、2018年1月現在87歳。
「要介護3、身体障がい2級」で、家の中ではゆっくりと伝い歩き、外では100%車椅子という生活です。
収入は障がい者年金のみなので、「非課税世帯」です。(父の遺族年金はありません。)
介護サービスを受ける際の自己負担割合は1割か2割ですが、母の場合は「1割負担」になります。
最近かなり物忘れが激しくなってきていますが、認知症として生活に支障をきたす程のレベルではありません。
では、それらを踏まえて、母の在宅介護にかかっている費用を見ていきましょう。
【母の在宅介護費用】デイサービス
<母の在宅介護費用>
▼デイサービス1か月あたりにかかっている費用
食事(実費) | 介護サービス自己負担分(1割) | 回数/月 | 費用/月 | |
デイサービスF | 800円 | 930円 | 4回 | 6,920円 |
デイサービスA | 600円 | 930円 | 6回 | 9,180円 |
T O T A L | 16,100円 |
デイサービスは、Fというデイサービスに月4回、Aというデイサービスに月6回通っています。
1回あたりにかかる費用の自己負担分はそれぞれ違っていて、Fは1,730円、Aは1,530円です。
デイサービスは食事やおやつにかかる費用が実費となりますが、介護サービス(入浴、機能訓練等)にかかる費用は介護保険が適用されます。
Fの方が200円高いのは食事の値段が違うからで、Fの食事代は800円。Aは600円。
Fはちょっと食事が豪華なので、高めです。
入浴や機能訓練を利用したりしなかったりで、多少費用が違う時もあります。
【母の在宅介護費用】ショートステイ
<母の在宅介護費用>
▼ショートステイ1か月あたりにかかっている費用
食事(実費) | 部屋代(実費) | 介護サービス 自己負担分(1割) |
回数/月 | 費用/月 | |
ショートステイ (1泊2日) |
1,920円 | 6,000円 | 2,000円 | 2回 | 19,840円 |
ショートステイは1泊2日の利用を月に2回しています。
1回あたりにかかる費用の自己負担分は9,920円になります。
ショートステイも食事やおやつにかかる費用は実費。部屋代も実費です。
介護サービス(入浴、生活、看護体制、夜勤介護等)にかかる費用は介護保険が適用されます。
そのうち実費となる食事は朝食300円、昼食と夕食は各540円。
1泊2日だと食事代は1,920円(朝食1回、夕食1回、昼食2回)です。
部屋代は滞在した時間の長さに関わらず、1日3,000円×2日間なので6,000円になります。
【母の在宅介護費用】訪問介護
<母の在宅介護費用>
▼訪問介護1か月あたりにかかっている費用
自己負担分(1割) | 回数/月 | 費用/月 | |
訪問介護 | 250円 | 4回 | 1,000円 |
訪問介護は月4回、各45分間来てもらっています。
主に掃除をお願いしていますが、掃除をしながら母の話し相手などもしてくださるので助かります。
かかる費用は、介護保険適用で1回につき250円を負担しています。
【母の在宅介護費用】介護用品レンタル
<母の在宅介護費用>
▼介護用品のレンタル。1か月あたりにかかっている費用
介護用品 | 自己負担分(1割) |
車椅子 | 370円 |
ベッド | 600円 |
マットレス | 150円 |
ベッドの柵 | 50円 |
手すり(トイレ用) | 204円 |
手すり(サイドタイプ)×3 | 462円 |
手すり(たっちあっぷ) | 308円 |
TOTAL | 2144円 |
介護用品のレンタルも明細を出してみました。
介護用ベッド、車椅子、手すりなど、介護用品のレンタルは在宅介護にはかかせません。
それらにかかっている費用は介護保険適用で、自己負担額は月間2,144円になります。
【母の在宅介護費用】一か月分合計
<母の在宅介護費用>
▼1か月あたりにかかっている費用の全て
回数/月 | 料金 | |
デイサービス | 月10回 | 16,100円 |
ショートステイ(1泊2日) | 月2回 | 19,840円 |
訪問介護 | 月4回 | 1,000円 |
介護用品レンタル | - | 2,144円 |
紙おむつ | - | 3000円 |
TOTAL | 42,084円 |
※要介護3、1割負担
母の在宅介護にかかっている毎月の費用をまとめて表にしてみました。
「料金」は介護サービス利用の自己負担分と実費での支払い分を合計した金額です。
最後に「紙おむつ」を追加しました。
母は「リハビリパンツ」とも呼ばれる履くタイプの紙おむつを使用しているため介護費用に含めるべきか迷ったのですが、たまに失敗することもあり一か月に45枚程度使っているので、最後に追加しました。
【母の在宅介護費用】購入したもの。
<母の在宅介護費用>
▼在宅介護のために購入したもの
「介護サービス利用」に〇印がついている物は1割負担、-印は実費です。
介護サービス利用 | 費用 | |
シャワーチェア | 〇 | 2,916円 |
杖 | ー | 5,616円 |
リハビリ靴 |
ー | 3,978円 |
IH調理器 |
ー | 9,202円 |
見守りカメラ |
ー | 8,490円 |
手すり(5ヵ所)工事費込 | 〇 | 6,200円 |
コールチャイム |
ー | 1,473円 |
ポータブルトイレ |
〇 | 9,331円 |
T O T A L | 47,206円 |
上から、「シャワーチェア、杖、リハビリ靴、IH調理機」の4点は、介護度が要支援2~要介護1で比較的軽かった頃に購入しました。
杖や靴は消耗品なので、傷むと買い替えています。
見守りカメラから下のものは、要介護2~3に介護度が上がってきてから購入しました。
見守りカメラやコール・チャイムは絶対必要というものではありませんが、この二つがあると介護の負担が軽減されます。
見守りカメラは不要スマホを使って同じようなことができるアプリもあるので、おすすめです。
▼不要スマホを使う見守りアプリについてはこちらの記事に詳しく書きました。
手すりは公営住宅や賃貸住宅でも許可が下りれば取り付けることが可能です。
母の家は県営住宅ですが、県に申請を出すことで許可が下りました。
「手すりを付けたいけど、持ち家じゃないから・・・」と諦めずに、ケアマネさんに相談してみてくださいね。
また、ポータブルトイレのような高価な介護用品は介護サービスの枠をかなり使ってしまうので、もし気に入らなくても再度購入することが難しくなります。
ですので、あえて高価なものを購入しました。
母はシャワートイレに強いこだわりがあるため、買いなおしになるよりは良いと考えたからです。
介護サービスの費用について
介護サービスの費用は、介護度によって異なります。
実は私はかつて、介護度が上がると費用は安くなるんじゃないかと思っていました。
しかし実際はその逆で、介護度が上がると費用は高くなります。
介護度が上がるとそれだけ手がかかるという風に考えるとわかると思います。
反面、介護度が上がると介護サービスを使える枠が増えます。
ですので、使いたい介護サービスが少ない場合は、介護度は上がらない方が安くてすみます。
しかし、使いたい介護サービスが多いのに介護度が低い場合は、使えるサービスが足りなくなったりします。
母は介護度を急に2段階も落とされて困ったことがありました。
そういう時には再審査を受けることも可能です。
母の場合は再審査を受けることで介護度が3段階も上がりました。
▼その時のことを書いた記事はこちらです。
おわりに。
いかがでしたでしょうか?
私自身これまで在宅介護にかかっている費用をざっくりとしか確認していなかったので、一か月約42,000円という金額を確認できて良かったと思います。
去年の秋頃は母の状態が良くなかったので、ほぼ毎日デイサービスに通ってもらい、ショートステイは毎週1泊2日を利用していました。
その頃の費用は一か月8万円程度かかってしまっていました。
それから少しずつ状態が良くなり、デイサービスとショートステイを減らした結果、今に至っています。
ショートステイやデイサービスは、在宅介護をする者にとっては頼みの綱です。
特に宿泊してもらえるショートステイは本当にありがたいです。
本音を言えばショートステイは毎週行ってもらいたいのですが、1泊2日で約1万円かかってしまうので、そうやすやすとは増やせません。
しかし私が倒れてしまっては何もならないので、かかる費用と母の状態を見極めつつ・・・
ぼちぼち乗り切っていきたいと思っています!
では、最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
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