こんにちは!ミントの介護ブログ運営者のミントです。
私の母は、現在86歳。
最近物忘れがすごくて、日付や曜日、今日の予定、お昼に何を食べたかなどを次々と忘れていきます。
認知症の検査を受けたことは無いのですが、おそらくその入り口にいるのだと思います。(近日中には検査を受ける予定です)
今のところ症状は物忘れのみですが、家族としてはできる限り進行を止めておきたいところ。
さて、認知症には褒めるのがいいと聞いたことがあります。
なんとなくわかりますよね。褒めるとやる気が出てきて、脳も活性化しそうじゃありませんか。
しかし一口に褒めるといっても、どこから手をつけていいのやら・・・?
今回の記事では、うちの母に効果があった方法を紹介したいと思います。
目次
【認知症には褒めるのが一番!】仕事をみつけて生きがい作り。
人の生きがいとは、他人の役に立っているという自覚じゃないでしょうか。
年を取って心身が不自由になり、人に介護してもらう身になると「私なんていない方がみんなが助かる」という思考に陥りがちです。
特に母の場合は50歳の時に交通事故にあってから体が不自由になり、最近は加齢とともにますますできないことが増えて来ました。
母には、自分の存在が家族の負担になっているという気持ちが常にあると思います。
以前私が疲れてイライラしている時にちょっとしたことで言い争いになって、「早く死んだ方がいいってことやんな・・・」と母にポツリと言われたことがあります。
これはまずいと思いました。
何か小さなことでもいいから母に出来る仕事を見つけて、生きがいを感じてもらいたい。
しかし、母は手足が不自由なので料理は無理。字を書くこともほとんど無理。片付けなどの大きな動きを伴う作業は危険なので無理。
なかなか厳しい条件なのですが、ありました!母の得意な仕事が!
【認知症には褒めるのが一番!】スーパーの袋の三角たたみ♪
母は右肩を傷める前にはよく、スーパーの袋を三角に折りたたんでいました。
ここ数年は肩の関節を悪くして痛みが激しくなり、だんだんと出来なくなっていたのですが・・・
今年の8月末に肩に人工軟骨を入れる手術をして、4ヶ月たった今ではかなり楽になったのです。
そろそろ、スーパーの袋をたたむ程度ならできるようになっているはずだと思い、「久しぶりにスーパーの袋をたたんでくれへん?」と、声をかけてみました。
母は少し不安そうではありましたが、椅子に腰かけてゆっくりと袋をたたみ始めました。
【認知症には褒めるのが一番!】すごい!綺麗にできてる!
しばらくすると、一枚の袋が小さな三角形に!
見事に折りたためました。
「できたやんー!すごい!やっぱり上手やねぇ。私は不器用だからこんな綺麗にたためないわ」
褒めると母はまた次の袋を取り出し、たたみ始めます。
最初より少しスピードが速くなりました。
こうして数枚のスーパーの袋をたたむことに成功!
「出来たやん!すごく早くなったし綺麗にできたね。今度うちの袋も持って来るから、お願いしてもいい?」
「ええよ。暇にまかせてたたんどくわ」
うまく出来て、母もご満悦です。
それからは私が仕事をしている間や買い物に行っている間に、袋をたたんでくれています。
やってくれたら私もちゃんと「ありがとう。綺麗にたたんでくれたね!」と、一言のお礼と共に褒めることも忘れません。
認知症には褒めるのが一番!「自信がつくと気持ちも安定」
考えたら当り前のことで、認知症でなくても、褒められると自信がついて精神的に安定します。
子供でも大人でも高齢者でも同じですよね。
昔読んだ本に、「女性を褒めるにはその人がひそかに自信を持っているところを突くのがコツ」と書かれていました。誰が書いた本だったかは忘れましたが。
これも、男女問わず言えることじゃないでしょうか?
褒められて喜ぶツボは人によって違ったりします。そこをうまい具合に褒められると本当にうれしい。
母の場合は、交通事故で体が不自由になるまでは、子育てしながら一生懸命働いて家計を助けていたことがプライドなのです。
だから家族の役にたっているという自覚がとても大事なポイントになります。
さて、あなたが介護している人は一体何を褒められると喜ぶでしょう?
思いつかない場合は昔話を持ちかけてみて、どんなことを楽しそうに話すか様子を見たり、何が得意だったのかを探ってみるのも良いのではないでしょうか。
おわりに。【動画付き!】
認知症や加齢で物忘れが多いと、介護者はついイライラとしてきます。
怒ることばかりが増えて、褒めることはなかなか見つかりませんよね。
子育てにも似ています。ちょろちょろと動き回る3歳児。少し目を離したら何をしでかすかわかりません。
子育てを振り返ると・・・
キッチンの油ポットをひっくり返されたこともあります。
包丁を持って椅子に上って、次はテーブルに這い上がろうとしていたのに気づいて青くなったこともありました。
スーパーに行くと毎回行方不明になり、アナウンスされていました。
あのころは一日中怒鳴ってたなぁ~(笑)
私自身も母に同じようにして育てられてきました。私には妹がいますが、1歳しか離れていません。どんなに大変だったことか・・・
その大変さに比べると、母の物忘れ程度はまだまだ序の口でしょう。
今は出来るだけ母を褒めて、少しでも長くこの生活が続くように明るく過ごしたいと思っています。
ではここで、母がスーパーの袋を三角たたみしている様子を動画でお送りします。
スーパーの袋をストックする際、カサが減って助かります。オススメですよ☆
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